安部公房著のカンガルーノート
安部公房の『壁』をはじめて読んで気に入ったので、つづけて『砂の女』を読んだけどすきじゃなかった。どっちかいうときらいだった。でも『壁』はすきだったからほかの作品を読んでみようとカンガルーノートをえらんだ。
脛からかいわれ大根が生えはじめる男が主人公。
脛からかいわれ大根なんて突拍子もねえ。どうやっても取れないまるで不治の病。不治の病だけど、隠していれば安楽死を願ったり自殺を図ろうとするまではいたらないみたいな。
安部公房はこの本を書いているとき、病院に入院中だったらしいけど、実際にチューブにつながれてかろうじて生きているだけの老人を見たのかな。twitterやってるときに、団塊世代の病院にかかる老人たちを忌みきらうアカウントを多数見かけた。おれはこれまで老人に対してそんなふうに思ったことがなかったからおどろいた。何もしない彼らに国のカネが使われるからなんだね。
安楽死と尊厳死
今までおなじことだと思っていた。
「安楽死」とは、「死期が切迫し、激しい苦痛にあえいでいる患者に対して、殺害して苦痛から解放する」場合 をいい、「尊厳死」とは、「治療不可能な病気にかかって、意識を回復する見込みがなくなった患者に対して、延命治療を中止する」場合をいう。
岡山大学
日本の医者は安楽死に反対なのかな。
ベッドに張りついているしかできなくなっても生きていたい老人はいるのか知らんけど、自分の意志で身体が動かせなくなったとしてそれが悪化しかしないならおれはしにたい。
主人公は病院にかけ込むところから話がはじまるけど、主人公を診た医者は父親なのだろうか。医者→スプリンクラーの顔→父親って変化したけど。主人公のベッドの侵入者は老女から最終的に母へと変化している。
カンガルーはジャンプするし、主人公のベッドもジャンプする。
ベッドは肉体?
難しくてよくわからない本だった。私小説であまり評価されていない作品らしいけどおれはすきだった。

