壁、砂の女、カンガルーノートときて箱男。英題:The Box Man
映画になるときいて読んでみようと近所の書店で買った。カバー表紙が映画仕様になっていた。

カンガルーノートにつづいて登場人物のなかに医者と看護婦が出てくるんだけど、いまさらプロフィール読んで医学部卒業だからかなとおもってさらにネット検索してみたら医者家系だからかな。安部公房自身は医者になる気はなかったって書かれたブログも見つけた。
昭和の作品だけど箱男は令和のシャフの心情にも寄りそえそうだな。
付箋を貼った46ページは京都アニメーションの放火犯を思い起こした。空気銃で撃たれて病院のベッドの上で目を覚ましたら看護婦が目の前にいるって場面。にんげんは弱ったときに優しくされると愛情と勘違いするんだろうか。
シャフの気持ちを描写できる安部公房すごい。精神科医を目指してたっていう情報もあったけどもし精神科医になって本を書いたらもっと訳のわからない作品が誕生してたのかもしれんな。
YouTubeで箱男を解説する動画を探してたけどおれの好ききらいが激しすぎて最後まで聞いてられるのがなかった。映画のほうのレビューはこれがよかった。
映画はやっぱり別物とおもってみたほうがいいのかもしれないね。イギリスでも上映が決定したらしい。観に行こうかなやんでるけどたぶん行かないだろうな。
箱男と並行して読んだのがフランツ・カフカの判決。カフカの作品は変身を読んで以来。
これまた訳わからんカフカ。
変身のときは家族からの嫌われ者の印象だったが、判決は父親と息子。カフカ自身が家族愛に縁がなかったのかとウィキを読んだら、やはり父親と仲がわるそうだ。カフカは大学で哲学専攻を志望していたのに父親から「失業者志望」とばかにされてたとか、最終的に父親の希望だった法学部に入るとか1901年も2024年も親子関係は変わらないんだなと。時代もだけど人種が違ってもおなじなんだな。
父親から認められたい息子。
世界ってのは、沸きっぱなしの薬罐みたいなものなのさ。


